郷の恵ビフォーアフター2
2011 年 11 月 29 日 火曜日Before⑥ 元の玄関土間です。天井裏に、びっしりと竹が見えてますね~~(^^)
After⑥ 真中にある大きな柱は、植木町にあった築200年と言われる古民家の解体現場から持ってきた物です。大黒柱ならぬ。大黒梁といったところでした。
Before⑦玄関土間から全体を望むと。。。
After⑦ ちょっと角度は違いますが、上の中心に見える大黒柱が、左側にあります。
Before⑧奥の和室です。
After⑧ 和室の真髄。地窓を回しました。 座の文化では、目線は低く、外の庭を望む、VIPルームといったところの位置づけとなっております。
Before⑨その和室の南側の和室から撮ってます。
After⑨ 落ちそうだった天井も一度落とし、組み直して廻りを塗ってみました。
塗り仕上げ材は、菊池の土を使った糊土です。
Before⑩ 元のキッチンですね。
After⑩ 解りにくいですが、右側にチョロッと同じ柱が見えてます。 壁に貼ってある板は、長持ち(お櫛)を分解した物と、建具などの切貼りです。
まだまだ、続編あります。御期待下さい。
ありがとうございました。
郷の恵完成!!!
2011 年 11 月 22 日 火曜日大変、更新が遅くなりましたが、自然食レストラン『 郷の恵 』 遂に!!完成しました!!
古き良きものをその年気を活かし、古い物だけを使う。地元の物やこの土地に存在した物を使う。そこにとことんこだわったのリフォームの完成です!!
若干ですが、とりあえず出来上がりをどうぞ!!ご覧ください(^^)
今回の仕事は、まさに設える仕事!! 今の時代に本当に良い材料と良いおもてなしで人間が生きる上での糧となる『食』でみなさんを幸せにしたい!!という、オーナーの意志の中、店舗を造らせていただく。その第一歩として、その意志が乗り移ったかのような、お店でなくてはならない。それに応える設え。それが今回の私の、使命である。そう感じ、取り組んだ仕事でした。
当初の構想から、、、足掛け約3年。大津町のHONDAのすぐ近くから、この先に本当にあるのかといった道に入り、その道を約300m抜けると、そこにぽつりと異空間が広がる場所があります。そこが『郷の恵』です。
その初日。現場に入ると、そこには、人も寄り付かないような古びて荒れ果てた古民家がポツリ。。。ボロボロのシートを被って佇んでいました。
近づいていくと、ふと目に留まったのは、オーナーのお祖父さんにあたる 『 郷 恵 』(ごう めぐみ)さんの名の表札。その存在や建物の持つ雰囲気。レストランの名前にもなった、『 郷の恵 』(さとのめぐみ)の名は、本当の自然=里 の恵みとは、ここで創りだすものだと、そのために今まで雨風に耐えしのいできたんだと、、、、、
『 いらっしゃい。 』
『 そして、おかえり。 』
そう建物に訴えかけられているかの様でした。
その身ぶるいさえをも感じた日から、様々な人の協力の下、遂に工事の竣工を迎える今日のこの日を迎える事ができ、本当に喜びひとしおです。
ただ、これだけの建物を自分が触ってよかったのか??
修復においての設計・工事の全般を、私を信頼し任せて下さったオーナーやそのお母さん。関わられる様々な方々の期待にこたえる事が出来たのか??
その中で、お引き渡しにおいて、かまどの初炊き出しを行い。素晴らしい笑顔と沢山のありがとうの言葉を頂き、不安だけに留まらず、あの苦悩とつらい作業の日々も吹き飛んでしまいました。
『私の、生まれ育った家がこんなに素敵に、生き返った!!
父を始め、御先祖様もとても喜んで下さっている。
只、造るのでなく。古き良き伝統まで、蘇った!! ありがとうね。 』
涙をこらえました。。。。(^へ^)
皆さんに笑顔を頂き、オーナーさんとも最高の言葉を頂き、涙し、酒を交わしたあの夜も。
本当にありがとうございました。
これから、末永く人が寄り、建物をより永く美しく輝かせてくれるものだと確信し、
また、自分もそのお手伝いをしっかり頑張ろう!! そう想い。新たな出発を迎える事が出来ました。
ぜひ、この記事を読んで下さった皆様も、一度遊びに行ってみて頂ければと、そうお願いし、
長くなった今回の、記事を締めさせて頂きます。
ありがとうございました。