郷の恵ビフォーアフター2 - 熊本・菊池 (株)風然 リフォーム 注文住宅



‘住まいづくりへの想い’ カテゴリーのアーカイブ

HOME » 住まいづくりへの想い

郷の恵ビフォーアフター2

2011 年 11 月 29 日 火曜日

Before⑥ 元の玄関土間です。天井裏に、びっしりと竹が見えてますね~~(^^)

dsc00246

 After⑥ 真中にある大きな柱は、植木町にあった築200年と言われる古民家の解体現場から持ってきた物です。大黒柱ならぬ。大黒梁といったところでした。

dsc02488

Before⑦玄関土間から全体を望むと。。。

dsc002633

 After⑦ ちょっと角度は違いますが、上の中心に見える大黒柱が、左側にあります。

dsc02519

Before⑧奥の和室です。

dsc003071

 After⑧ 和室の真髄。地窓を回しました。  座の文化では、目線は低く、外の庭を望む、VIPルームといったところの位置づけとなっております。

dsc02491

 Before⑨その和室の南側の和室から撮ってます。

dscn44632

 After⑨ 落ちそうだった天井も一度落とし、組み直して廻りを塗ってみました。

塗り仕上げ材は、菊池の土を使った糊土です。

dsc025062

 Before⑩ 元のキッチンですね。

dscn4482

 After⑩  解りにくいですが、右側にチョロッと同じ柱が見えてます。 壁に貼ってある板は、長持ち(お櫛)を分解した物と、建具などの切貼りです。

dsc02560

 

まだまだ、続編あります。御期待下さい。

ありがとうございました。

郷の恵ビフォーアフター1

2011 年 11 月 29 日 火曜日

Before            かや葺き屋根にトタンがかぶり、さらにブルーシートがかぶり、人の気配の無い、廃墟のごとく建ってました。

dscn3801

After  屋根は、新たに葺き直し!!  きれいになりました(^^) 柿木はそのまま!!

 dsc026161

 

 

Before② 荷物を出すと、床も天井も抜け落ちそう。。。

dsc00281

 

After② 畳の下に眠っていた板を表に。板戸や襖も、きれいにリメイク!!和紙作家さんによる一品モノです!!ちなみに、床の間の床も和紙ですよ~~!!

床の間にそびえる曲線美を放つ竹は、実は、、、②‐2の写真より!!dsc025071

 Before②-2

解体のとき、天井のボードを剥ぐと、ささの葉がほこりの上にどっさり!?!? 壁のベニヤを剥いでみると、納得&びっくり!?  竹がたくましく、伸びていました!?!?  この竹をどこかで活かさなくてはと、据え付けたとっておきの場所が、床の間でした(^^)

dsc08347

 

Before③  縁側ですね。 柱もだいぶん傾いています。

dsc00286

 After③ 板の間に変!!デッキ増設!!古建具で情緒UP!! 奥にあった紅葉を活かす為に、正面の手洗い場は、FIX窓にしました。周りの自然が見える事で、空間に広がりとゆとりを与えてくれます。  自然の力!!

dsc02273

 Before④  元々の正面は、小便気のあるトイレでした。

dscn2448

 After④ なかなか、面白い手洗い場が出来たと思います!!

dsc021751

 Before⑤ 向かって反対。 手前和室8帖間。奥に玄関土間。収納の後です。 大黒柱が右手に見えますね。

dsc003042 

After⑤ 全部土間になりました。玄関の位置も移動し、天井の茅葺も見出しに。  奥は厨房。かまどや飾棚の地層の壁(カラフルな壁)です。ガラスを生け込んで、日光の屈折による、影射もとてもきれいですよ。大黒柱の足元は、研ぎ出しといわれる左官工法です。 土間には、既存の土壁に塗り込まれていた土を、コンクリートに練り込んであります。模様は、むしろ(ネコボク)と呼ばれる、ワラで編まれた昔の農業用の袋です。ザ!!土間!!  何とも言えない風合いをかもしだしてくれています。

dsc02501

まだまだ、続編で公開致しますので、見てみて下さい!! 

ありがとうございました。

郷の恵完成!!!

2011 年 11 月 22 日 火曜日

dsc02312

大変、更新が遅くなりましたが、自然食レストラン『 郷の恵 』 遂に!!完成しました!!

古き良きものをその年気を活かし、古い物だけを使う。地元の物やこの土地に存在した物を使う。そこにとことんこだわったのリフォームの完成です!!

若干ですが、とりあえず出来上がりをどうぞ!!ご覧ください(^^)

dsc021241

dsc02218

dsc02304

dsc02337

dsc02340

dsc02347

dsc02158

dsc02309

dsc022731

dsc02284

dsc021722

dsc023061

dsc02080

今回の仕事は、まさに設える仕事!! 今の時代に本当に良い材料と良いおもてなしで人間が生きる上での糧となる『食』でみなさんを幸せにしたい!!という、オーナーの意志の中、店舗を造らせていただく。その第一歩として、その意志が乗り移ったかのような、お店でなくてはならない。それに応える設え。それが今回の私の、使命である。そう感じ、取り組んだ仕事でした。

当初の構想から、、、足掛け約3年。大津町のHONDAのすぐ近くから、この先に本当にあるのかといった道に入り、その道を約300m抜けると、そこにぽつりと異空間が広がる場所があります。そこが『郷の恵』です。

その初日。現場に入ると、そこには、人も寄り付かないような古びて荒れ果てた古民家がポツリ。。。ボロボロのシートを被って佇んでいました。

近づいていくと、ふと目に留まったのは、オーナーのお祖父さんにあたる 『 郷 恵 』(ごう めぐみ)さんの名の表札。その存在や建物の持つ雰囲気。レストランの名前にもなった、『 郷の恵 』(さとのめぐみ)の名は、本当の自然=里 の恵みとは、ここで創りだすものだと、そのために今まで雨風に耐えしのいできたんだと、、、、、

『 いらっしゃい。 』

『 そして、おかえり。 』

そう建物に訴えかけられているかの様でした。

その身ぶるいさえをも感じた日から、様々な人の協力の下、遂に工事の竣工を迎える今日のこの日を迎える事ができ、本当に喜びひとしおです。

ただ、これだけの建物を自分が触ってよかったのか??

修復においての設計・工事の全般を、私を信頼し任せて下さったオーナーやそのお母さん。関わられる様々な方々の期待にこたえる事が出来たのか??

その中で、お引き渡しにおいて、かまどの初炊き出しを行い。素晴らしい笑顔と沢山のありがとうの言葉を頂き、不安だけに留まらず、あの苦悩とつらい作業の日々も吹き飛んでしまいました。

『私の、生まれ育った家がこんなに素敵に、生き返った!!

    父を始め、御先祖様もとても喜んで下さっている。

 只、造るのでなく。古き良き伝統まで、蘇った!!   ありがとうね。 』

涙をこらえました。。。。(^へ^)

dsc02094

皆さんに笑顔を頂き、オーナーさんとも最高の言葉を頂き、涙し、酒を交わしたあの夜も。

本当にありがとうございました。

これから、末永く人が寄り、建物をより永く美しく輝かせてくれるものだと確信し、

また、自分もそのお手伝いをしっかり頑張ろう!! そう想い。新たな出発を迎える事が出来ました。

ぜひ、この記事を読んで下さった皆様も、一度遊びに行ってみて頂ければと、そうお願いし、

長くなった今回の、記事を締めさせて頂きます。

ありがとうございました。