風然の仕事場 Vol.6~天井の役割~
今回は、屋根。天井についてです。
通常、1番目の写真に見えている様に垂木の上に野地板を貼り、ルーフィングという防水紙を貼り、瓦材が葺かれるわけなのですが、
その材質によって異なりますが、熱が下(居住空間)に伝わってくるわけです。
そこで、天井裏をとってその天井に断熱材を敷いて、熱をしのぐのですが、その空間には、埃や害虫、動物などが
いすんだり、さらには外壁の面積・建物高が余分に多くなるなど、実は家づくりにおいての無駄が隠れています。
そこで、風然では天井裏を造らず勾配天井にし、熱を効率良く逃がすためのノウハウを入れ込むわけです。
写真の通り、垂木の下に断熱材(D40)を貼ることでまず熱い空気を上昇気流の道を作り、棟部から抜くことができます。
さらに、天井の仕上げ材用下地とさらに断熱材の下に空気がある程度の密閉率でたまる空間ができるように下地を打ちます。
後は仕上げの杉板を貼るだけです。
開口されているのは、薪ストーブの煙突がくる予定の場所です。
元の天井より75mm厚さを増しましたが、夏の室内温度が天井の一番高いところから1mくらいのところで、
約10℃下がるという結果が出ました。これで、バッチリです!!サウナだった、二階が快適空間になりました。
以上。天井編は終了です。次回は床に入ります。